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ぺダリングパンツの開発話し、前回の続きから・・・
前回はパターン(型紙)の話は、見た目だけのデザインや機能が多い中、型紙によって脚の回転運動に合わせた履き心地を追求している事を述べました。
でも、
パターン(型紙)だけではぺダリングパンツのコンセプトである「革新的な履き心地」は成り立ちません。
ですから次は素材について考察しました。
まず、今までのSTEM DESIGNのパンツは「普段着だけど自転車に乗りやすい」というコンセプトの基に製作してきました。
具体的には普段着なので天然素材(コットンやウール、シルク等自然界から抽出した繊維で織り上げた素材)の生地が多かったのです。
その第一の理由は自転車に乗る時だけを想定しておらず、降りたシーンでも周りにとけ込める見え方を重要視していたからです。
化学繊維にはない天然繊維特有(特にコットン)の張り感やゴワゴワ感が普段着には必要と考えていました。
けれども今回のコンセプトは「自転車に乗るパンツだけど普段着としても履ける」と言う内容にしました。
私自身が自転車通勤をしていて、ヘビーローテにコットンストレッチ素材のパンツを使っているとやはり半年くらいで摩擦による繊維の破断やくたびれ感は否めませんし、シルエットも膝が出てきてしまったり腿の付け根あたりのシワ跡も気になってきます。
(デニムパンツの場合はそれを’’ひげ’’と呼んでひげのアタリ感が喜ばれたりもしますが・・・w)
これでは、自転車用のパンツと謳うにはどうなのか・・・と思っていました。
やはりカジュアルシーンという設定に逃げずに、もっとしっかり乗る時でもくたびれにくい・・・
いうなればレーシングパンツやビブショーツのような履き心地でありながら、普段着としても履いていられるパンツ、
それを求めてみることにしました。
そのためには思考を変えて素材も化学繊維のナイロンやポリエステル/ポリウレタンを積極的に取り入れていこうと思ったわけなのです。
ここでビブショーツを考察してみる事にしてみました。
よくあるビブショーツは全体のプリントされている箇所と股から尻にかけての箇所で色違いや異なった素材を使っております。
STEM DESIGNのビブショーツもよく見ると色の違いに気付けると思いますがこれは素材がそれぞれ異素材で構成されているのです。
腿の部分は昇華プリントをするためにポリエステル素材を使います。(昇華プリントは発色性と耐久性があり色褪せや劣化が非常に少ないから)
しかし股から尻の部分はサドルに当たる部分で非常に素材の耐久性を求められるのでナイロン/ポリウレタンの混紡素材を使いたいのです。
しかしナイロンは昇華プリントが出来ないため(昇華プリントはポリエステル素材しかプリントできません)上の画像のように部分的に異素材で構成されているのです。
このことからぺダリングパンツには耐久性を取り入れました。
毎日自転車通勤しても汗にも強く、破けにくいこと。 そしてビブショーツのようなストレッチ性・・・・
この二点を基に選んだのがライクラファイバーの厚手素材にしました。
しかもタテヨコ2wayストレッチなので縦横無尽に伸縮します。
普段のストレッチとは大体がヨコだけに伸縮するのですが2wayだとビブショーツや水着のようにストレッチ性がハンパありません。
この素材の機能性と前回述べたパターン(型紙)の運動性で腰を曲げた時やぺダリング時の履き心地は今までにない快適でストレスのない動きをしてくれます。
この2つのファクターを持って2018秋にリリースされたのがぺダリングパンツなのでした。
でも、まだこの製品は進化すると思っていますしここが完成とは正直思っておりませんよ、
でも、「ちゃんと自転車に乗る事を考えたパンツ」は履けばきっとそのコンセプトが伝わるはずです。
是非、お近くのお取り扱い店舗でご試着して 感じ取ってみてください。
ご意見、お問い合わせもお待ちしております。
では