いつもより遠くまで行きたい週末のサイクリング。できるだけ走る際のフットワークを軽くしたいため、持ち物のセレクトと収納には出来るだけ拘りたい。準備は少々面倒だけど、いろいろと悩んで試行錯誤するのは自転車ライフにとっては楽しい時間の一つなのだ。とはいえ、持って行かなくてはならないものをリストアップすると結構荷物がたくさんある。携帯工具、携帯ポンプ、予備チューブ、携帯食、携帯電話、財布、コンパクトカメラ、ウィンドブレーカー、輪行バッグ、etc...といった塩梅で、工夫をしないとジャージのバックポケットやサドルバッグなどの限られた収納スペースには全部収まらないだろう。そんなギリギリの持ち物リストに、さらに加えたくなってしまうアイテムがSTEM DESIGNからリリースされた。
リストに加えたいものは、上の写真で持ち物と一緒に並んでいるショートパンツ"Compact Cycle Shorts"だ。大抵、ウィンドブレーカー(上着)は持って行くけれど、防風や降雨対策のパンツを携帯することは、荷物になってしまって(ロングパンツの場合けっこうかさばるので......)、無くてもなんとかなるといった認識で、あまり持っていかないことが多いけれども、急激な温度変化や、いつ雨が降るかわからない状況下で、上着のウィンドブレーカーと共にパンツもあると安心なことには間違いない。特に、帰りの際に"輪行"をする場合の電車内や、サイクルパンツでは少々入りにくいレストラン、途中で出会ったカフェに寄りたいときに、このパンツがあると心強いのは間違い無いだろう。
この商品の生まれた背景は、週末サイクリングを楽しんでいるSTEM DESIGNのデザイナーが、毎年開催される「千葉から直江津までの300kmを、24時間以内に走る」といったロングライドに参加したことがきっかけで、このイベントでは走行ルートの環境やイベントの特性上、出来る限り荷物を少なくすることが必須条件なので、限られたものをサイクルジャージのバックポケットなどに上手く収納する必要があったとのこと。そんな限られた持ち物の中でも、帰りの輪行の際に履けるパンツ(ライド中はレーサーパンツなので)を、持って行きたかったのだけど、なかなかジャージのバックポケットなどに収納できるような携帯性、防水、防風などの機能性、そしてデザイン性を兼ね備えたようなものが見当たらなかったため、自らデザインしたのが、ここで紹介する"Compact Cycle Shorts"なのだ。
生まれたきっかけは300kmのロングライド to 輪行と、ややハードな内容だけど、のんびり走りたいサイクリストが帰りは輪行で、といった場合に重宝するだろう。サイクリングの持ち物に付け加えておきたいギア的意味合いのある携帯ショートパンツ。皆もぜひ、サイクリングの際の持ち物の取捨選択で、悩むのも楽しみながら、サイクリング前日を過ごしてみては?